いつもご覧いただきありがとうございます!
タイヤランド郡山の鈴木です。
冷たい風が強くなってきた今日この頃、
ご覧の皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今回はタイヤ交換が済んだ方もこれからの方も
是非一読していただきたい内容となります。
と言いますのも…
交換作業後の「増し締め」は行っていますでしょうか?
タイヤ交換作業の後に、
「100キロほど走りましたら、増し締めの点検をお願いします」と案内されると思います。
これがなぜ必要か…結論から言ってしまえば、
「なじむ」(緩む)可能性があるからです。
タイヤは「ホイール」についていて、その「ホイール」は車両側の「ハブ」に、
さらにその二つをいくつかの「ハブボルトとナット」によって繋ぎとめています。
普通乗用車の作業を例に挙げると、
取り付け時はハブが「空中」にあり、
トルクをかける際は軽く「地面に接地」させ、
走るときはハンドル操作や加減速に加え、傾斜や段差など「様々な方向からの力」を
タイヤ・ホイールから車体フレームに至るまでの全てで受け止めています。
取り付け・締め付け・走行中
この3つの状況それぞれでまったく違う状態にあることに加えて、
密着している様に見えてもミクロ的には凸凹しているため、
少し走行することでホイールやナットが「なじむ」(動く)可能性があるのです。
これは決してトルクの問題では無く、
「ハブとホイール」や「ナットとホイール穴」などの「合わせ面」や
「クリアランス」などからくる避けられない問題であり、
絶対に緩むとも言えないのですが、絶対に緩まないとも言うことができません。
なじむ「可能性がある」ので、増し締めの点検をお願いいたします。
と案内しているわけが上記の理由から来ています。
余談ですが…クリアランスを無くしたり、
全ての合わせ面をぴったり密着するような加工をすることは簡単には出来ないので、
どうしても避けられない問題ということにも、うなずいていただけるかと思います。
以上を簡単にまとめると
・合わせ面はわずかながらでも凸凹している
・取り付け時と走行中で受け止めている力のベクトルが全く違う
・クリアランスも合わせ面のごくわずかな凸凹も完全に無くすことは出来ない
・以上の3点から「初期なじみ」が発生する「可能性」があるため、増し締めは欠かすことができない
となります
一言に略してしまえば、
「ちょっと走って増し締めを行うまでがタイヤ交換」だということです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました
気持ちもナットもしっかり締めて、良い年末を迎えましょう。
それでは今日もご安全に
増し締めまで行うまでがタイヤ交換です!
2025.12.15












